新米日本語教師の日常

20代、教師歴3年目の日本語教師です。日本語教師のリアルをゆるく書いています。

【日本語教師】授業前は死ぬほど緊張する!

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日本語教師になって3年目ですが、授業前は緊張と不安でいっぱい。

 

 「ちゃんと説明できるかな」

「今日の授業おもしろいかな」

「変な質問がきたらどうしよう」

「うまく学生とコミュニケ―ションとれるかな」

 

朝起きた瞬間から「あぁ、今日授業だ…」ってなって、授業直前は心臓が口から飛び出そうになります。

 

教師をされているみなさんは緊張しますか。

 

 

なぜ緊張するのか

緊張する度合いも、緊張する理由も人それぞれですが

私の場合は「完璧主義」すぎるんだと思います。

 

授業は分かりやすくて、おもしろくて、学生の質問にも完璧に答えられないといけない。

 

教師だって人間だし間違えることは当たり前にある。

ましてや私みたいなペーペー教師は失敗だらけです。

 

完璧な教師なんてこの世にいないと頭では分かっていても

完璧でないといけないと思うから緊張してしまうんですよね。

 

 

ベテランでも緊張する

私のメンタルが弱いから、こんな緊張ばかりしてるのかと思っていましたが、

 

10年以上のベテラン先輩教師の方も、長期休み明けの授業の前には

「久しぶりでめっちゃ緊張するわ~」と

おっしゃっててなんだか安心しました。笑

 

「緊張するのは自分だけではない」と思ったらちょっと気が楽になります。

 

そう言っていても授業になれば緊張を見せず堂々と授業をされるので

「さすがベテランだな~」と思います。

 

顔に出さないだけで実はみなさん緊張しているのかもしれませんね。

 

私も何年経ったら、緊張しなくなるんでしょうか...。

 

そんな緊張しまくりの私ですが、緊張しないために実践してしていることがあります。

こちらの記事で紹介しています。

zhijiang.hatenablog.com

 

では、じゅーでした。

 

 

 

 

 

 

 

【日本語授業アイデア】初回授業で学生の心をつかめ!『10個質問するまで座れま10』

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 初回授業は、教師も学生も緊張しています。

 今回は緊張をほぐし、いい授業雰囲気を作ることができる活動を紹介します。

活動内容

学生は全員立って教師に10個質問します。10個質問するまで座れないというシンプルなルール。学生の人数やレベルに合わせてルールを変えても面白いです。

 

   準備物

   特に無し

  対象レベル

   初級以上(ゼロ初級は ✖ )

 

 

 活動例

学生の人数 :20人

日本語レベル:『みんなの日本語Ⅰ』を学習済み

ルール:座席の横一列で1チーム。1チーム3つ質問したら座れる。

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 進め方

 ➀ 教師の自己紹介

授業の初めに、学生にかんたんに自己紹介をします。

 

T:はじめまして。わたしは○○です。

   旅行することと、アニメを見ることが好きです。

   みなさん、これからいっしょに日本語の勉強をがんばりましょう!

 

 

② 全員立たせる

 T:みなさん立ってください!!

 

私はいつも何も説明しないでいきなり学生を立たせます。

学生は「え?何するの????」と戸惑いながら立ちます。

 

 

③ ルール説明

手が空いている先生に協力してもらうとスムーズに始められます。

 

 T:横一列でチームです。私に3つ質問してください。

T2:はい!!✋

T:はい!○○先生!

T2:先生は暇なときよく何をしますか?

T:よくアニメを見ます!

   ○○先生、「一」(黒板に「正」の字を書く)

 

これで学生は何をしたらいいのか理解してくれます。

 

注:

質問できるのは1人1回がいいです。ただし、同じチームの学生に教えるのはOKとします。できるだけ多くの学生が発言できるようにしましょう。

  

 

実際に出た質問

・どんなアニメが好きですか。 

・結婚していますか。

・恋人はいますか。

・どんな男の人が好きですか。

・今朝何時に起きましたか。

・今朝何をたべましたか。

・うちから学校までどれくらいかかりますか。

アメリカでどれくらい留学していましたか。

ベトナムに来たことがありますか。

                                                              etc.

 

「みん日Ⅰ」レベルでも結構いろんな質問ができます。

やはり恋愛系は盛り上がります (*´з`)

 

 

学生に「質問してください」と言っても学生はなかなか質問しません。ですが不思議なことに、このようにゲームにすると、みんな手を挙げて質問しようとするんです。

学生の興味関心を引き立て、発言できるチャンスを作るのも教師の大切な仕事です。

 

 

 他にも新しい先生を紹介する時や、学生同士の自己紹介にも行えます。

学生同士競わせてもいいですし、質問テーマを絞ってもいいと思います。

それぞれの目的に合わせてアレンジしてみてください。

 

 

 

 

 

   

 

 

 

【日本語教育能力検定試験】一発合格した勉強法

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大学4年生の時に日本語教師になることを決意し、その年の日本語教育能力検定試験を受験して一発合格しました

 

私が受験した平成30年の合格率は約28%。

ちなみに令和2年の合格率も28%でした。

参考:R2-1obosya.pdf (jees.or.jp) 

  (日本語教育能力検定試験 応募者・全科目受験者・合格者数 推移)

 

出題範囲が広く、合格率を見れば難しく感じるかもしれませんが、計画的に準備すれば一発合格も夢ではありません。

 

そこで今回は、私の実際の受験までのスケジュールと大まかな勉強方法をシェアしようと思います。

 

ちなみに私は大学で日本語教員養成課程を履修していたので、検定に必要な基礎知識は大学の授業で勉強しました。

 

 

目次

 

 

受験までのスケジュール

 

1月~5月 ①基礎知識の勉強&語彙の暗記

6月    教育実習のため 勉強を中断

7月    ② 練習問題

8月   ③ 音声問題対策スタート

9月   ④ 記述問題対策スタート

10月    ⑤  過去問を解きまくる

11月    受験

 

 

実際の勉強の進め方

① 基礎知識の勉強&暗記

私は『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』を使って勉強しました。

 

1.『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド』を読む 

 

 2.項目ごとに自分でQ&Aを作って、移動時間などで暗記

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 1と2を数か月繰り返して、ひと通り全項目頭に叩き込みました。

 

 

② 練習問題

一通り理解したら、ひたすら練習問題です。

 

答えを覚えるまで、何回も何回も同じ問題を繰り返します。

完璧に覚えたら、新しい問題集を買います。

 

この頃は専門用語の意味を理解し、暗記するのに必死でした。

 

 

③ 音声問題

音声問題は慣れです!笑

私は音声問題が一番苦手でちんぷんかんぷんでした。ですが音声問題は対策次第で、必ず高得点が取れる問題だと思っています。

 

音声はとにかくたくさん練習問題をしました。数をこなしていくうちに出題パターンが分かってきます。

 

 ポイント

 ☞『口腔断面図での子音の調音点・調音法』『音声記号表』を丸暗記する

   ☞  大量の問題を解く

 

 

④ 記述問題

問題は、日本語教育現場で実際に起こりうる場面を想定して出題されます。

そして日本語教育に関する知識を元に自身の考えを論理的に述べなければいけません。

 

解答例はあっても、100%正しいという答えがありません。

 ですから記述問題の対策が一番難しかったです。

 

まず、音声問題と同様、たくさん練習問題をしました。

 

 

自分なりに書いてみて、その後に解答例と比べ、何が違うのか、何をポイントに書けばよかったのかを考えました。

 

ひたすらその繰り返しです。

 

私の大学の教授で日本語教育能力検定試験を受けた人はいませんでした。

そのため添削してもらえる人がいなかったので、自分なりに勉強するしかありませんでした。

 

 

⑤ 過去問題(受験1か月前)

 

 過去問題は年度ごとに発売されています。

練習問題と同じように、答えを覚えるまで何回もします。

 

あとは、苦手分野やよく間違えた問題をひたすら復習しました。

 

 

 合格のポイント!

勉強する上で意識したことは以下の3点です。

 

  • 色んな参考書に手を出さない 
  • インプットばかりではなく早い段階から、練習問題や過去問題に取り掛かる
  • 答えを覚えるまで同じ練習問題を何回もする

 

おわり

自分なりの勉強方法でしたが、問題をたくさんしたのが良かったのかなと思います。

 

9時から18時まで、授業以外はずっと学校で勉強しました。

その後、電車や家でも勉強。大学受験の時より勉強しました。

 

途中、教育実習があって丸々1か月勉強ができない期間もありましたが、

誰にも負けないくらい勉強したので、試験終了直後は、「絶対合格だ!」と確信していました。(生意気すみません 笑)

 

今年も試験日まであと半年です。

勉強をすればするほど、合格に近づきます。

 

今年、試験を受けられる方応援しています!

 

 

 

日本語教師は外国語が話せたほうがいいの?

 

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結論から言うと、国内で日本語教師になるのであれば、外国語が話せる必要はありません。

 

しかし、日本語学校には様々な国の学生が在籍しているわけですから、語学力があればそれだけ仕事でプラスになります。

 

今回は、語学力が必須ではない理由をお話します。

 

 

目次

 

 

語学力が必須ではない理由 :直接法で教える学校が多いから

外国語教授法には、間接法直接法という教授法があります。

 

かんたんに説明すると、

英語や中国語などの学習者が分かる言葉を使って日本語を教えるのが、間接法

英語や中国語などを使わずに、日本語だけで日本語を教えるのが、直接法です。

 

国内の日本語学校では、この二つのうち直接法を採用していることが多いです。

 

つまり、直接法を採用している学校では、授業では日本語しか使わないので、教師が外国語が話せなくても授業ができるということです。

 

 

-なぜ、直接法?

ではなぜ多くの日本語学校が直接法で日本語を教えているのでしょうか。

 

理由は単純です。

学習者同士の共通言語が日本語しかないからです。

 

国内の日本語学校には、様々な国からの学習者が在籍しています。

私が以前、勤務していた日本語学校でも、ベトナム人、ネパール人、そしてフィリピン人が同じ教室で日本語を学習しています。

 

私が授業で英語を話すと、一部の学習者は理解できません。

 

ですから、教師が特定の外国語が話せても、教室に様々な国の学生がいる場合は授業では使えないということです。

 

 

 直接法のメリット

 (今回はデメリットについては触れません)

  • 自然と学習者が日本語に触れる時間が多くなる
  • 日本語で説明を聞いたり、日本語で質問したりを繰り返すことで、日本語で考える習慣や、推測する力がつく

 

間接法で教える場合でも、中級以上になれば少しずつ媒介語を使う頻度を減らしていき、できるだけ日本語だけで授業を進めていくことが多いです。

 

実際に、私が勤めていたアメリカの大学でも、英語による間接法で授業を行っていましたが、できる限り日本語を話すようにと言われていました。

 

日本語にたくさん触れ、使える日本語を増やしていくのに直接法は最適です。

 

ですから、外国が話せる教師も授業では積極的に日本語を話します。

 

 

業務で語学力が必要となる時

 授業では、語学力は必須ではありませんが、その他の業務で必要となることがあります。

 

①入国後オリエンテーション

留学生は、日本の法律や生活ルールをしっかり理解して守る必要がありますから、入国後オリエンテーションでは、必ず学習者が分かる言語で説明します。

 

②学習者の生活サポート、相談

その他にも、入国後最初の数か月は、市役所での諸手続きや病院への同行などの生活サポートも行います。

 

学習者の日本語能力によっては、その学習者が分かる言語でサポートを行う必要も出てきます。

 

②書類、証明書等の翻訳

ほとんど英語は使いませんが、いざと言う時に必要になる感じです。

 

日本語学校には、様々な国の学生が在籍しているため、その分それぞれの言葉に対応できる教師がいると日本語学校としては強いですよね。

 

 

語学力が必須の学校もある

ちなみに私が働いている日本語学校は英語力が必須です。

授業も間接法で教えていて、その他業務でもがっつり英語を使います。

 

私の学校の特徴として、英語圏からの学習者が多く

在籍している学習者のほとんどが英語が話せます。

 

応募の際にもTOEICのスコアの提出を求められました。

 

おわり

今回は、国内の日本語学校を中心にお話をしましたが、

私が働いている日本語学校のように国内でも語学力が必須のところもあります。

 

海外で教える場合やオンラインの場合は語学力が必要になることが多いですし、授業以外の業務でどれくらい外国語が必要となるか等は、本当に学校によります。

 

日本語学校を選ぶ際に、その学校では語学力が必須なのか、またどの国からの学生が多いのかぜひ調べてみてください。

 

この記事が、日本語教師に興味がある人や、日本語教師を目指している人の役に立てばうれしいです。

 

 

 

 

 

 

ぽんこつ日本語教師ブログ始めました

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はじめまして。

教師歴3年目、現役日本語教師じゅーちゃんです。

 

今回は、自己紹介をしたいと思います!

 

 

経歴

 

最初は、英語教師になろうと思っていましたが、ある時日本語ボランティアに参加したことがきっかけで、日本語教育に興味を持ち始めました。

 

アメリカの大学で2学期間(約10か月)のティーチングアシスタントを経験しました。

 

現在は国内の日本語学校の非常勤講師として働いています。

 

 

資格

 

日本語教員養成課程は、所属していた大学で取れたので、そこで教育課程を修了しました。

 

日本語教育能力検定試験は必須ではなかったのですが、当時から日本語教師の国家資格化が話題に上がっていたので、今のうちに取れる資格は取っておこうということで受験し、一発合格しました。

 

zhijiang.hatenablog.com

 

もっと仕事で英語力を活かしたいんですが、国内で日本語教師をしていてなかなかその機会がないのが残念です。

 

 

おわり

私はまだまだ駆け出しの日本語教師です。毎日悩みやストレスが絶えません。

 

失敗もたくさんしますし、学習者にとって「いい教師」には程遠いかもしれません。

 

でも教壇に立つたびに「日本語教師っておもしろい!」って思うんです。

 

そんな毎日を重ねていって、いつか「ベテラン」と言われる日が来るといいなと思っています。

 

 

では、次の記事でお会いしましょう!