新米日本語教師の日常

20代、教師歴3年目の日本語教師です。日本語教師のリアルをゆるく書いています。

【日本語学習者からの質問】①「山を登る」?「山に登る」?

 

日々、日本語教師として外国人に日本語を教えていると

日本人が疑問に思わないような質問を受けることは日常茶飯事です。

 

質問の内容も、国籍が変われば多種多様。

 

「え?そんなこと気になるの?」

 

と驚かされることばかり。

 

学生からの質問は教師にとって貴重な学びです。

ここでは学習者からの実際の質問を紹介し、解説していこうと思います。

 

目次

 

 

「山登る」?「山登る」?

学生『先生、「山(に)登る」ですか。「山(を)登る」ですか。

 

 

正解は...

 

 

「山登る」も「山登る」もどちらも正しいです。

 

ですが「に」か「を」かで「登る」のイメージが異なります。

 

 

「に」は到着点「を」は通過点

「山登る」のイメージ

「図書館に行く」などと同じです。

 

 

「山登る」のイメージ

「横断歩道を渡る」などと同じです。

 

 

どちらで教えるかは、現場で統一する

 

私の学校では「山登る」で統一しています。

日常生活でも「山登る」と言う場面のほうが多いんじゃないでしょうか。

 

どちらを使うか統一しておかないと

 

「あの先生は「に」って言ってたのに、どうして「を」なの?」

 

と鋭い学生は気になって仕方がない。

 

ましてや助詞なんて説明し出したらキリがないし

親切と思って丁寧に説明しても逆に学生を混乱させるだけです。

 

「学校いく」「学校行く」とかね...

ただそれでも質問される可能性はあるので

簡単に説明できるようにしておきましょう

 

私も質問された時だけ、混乱しない程度に説明するようにしています。

 

混乱を招く質問を避ける、逃げ道を作っておくことも時には重要です。