新米日本語教師の日常

20代、教師歴3年目の日本語教師です。日本語教師のリアルをゆるく書いています。

【日本語教師】コロナ禍だからこそ、できること

f:id:zhijiang:20210616140818p:plain

新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活や働き方が180度変わってしまいました。

 

全国の日本語学校コロナウイルスの影響を受けています。

 

私が働いている学校でも昨年1年間、新規学生が入国できず入学者はいませんでした。

そのため、在校生が3月に卒業した今、在校生はたった20人しかいません。

 

zhijiang.hatenablog.com

 過去の記事で、日本語学校の現状について詳しく書いています。

 

学生が少ないので専任教師の担当授業時間も20時間から8時間に減ってしまいました。

担当授業がない日は在宅ワークになります。

 

経営としては新規入学者がいないことは深刻な問題ですが、

教員としては、以前よりは余裕のある毎日を過ごすことができています。

 

私の学校では常に教員不足だったので、ひどい時は1日8コマの授業をこなしていました。

2年目の私にとって、これだけの授業をするのは体力的にも限界で

授業の質の向上なんて言ってられませんでした。

 

学生が少なかったり、担当授業が減ると不安にもなりますが、

逆に今は時間があるので、いろんなことができるようになりました。

 

 

 

授業の質の改善

週20時間、授業をしていた時は毎日死にそうになっていました。笑

授業準備、授業、授業準備、授業、また授業準備…

とにかく時間がない!

もう毎日授業をこなすのに精一杯でした。

 

でも今は、週8時間だけ。教材研究も授業準備もじっくりすることができます。

あとは過去の教案を見返してみたり、授業見学をさせてもらったり、授業の質を上げる努力をしています。

 

 

一人の学生に質の高い指導ができる

100人に指導するのと、20人に指導するのとでは、もちろん人数が少ない方が一人一人に質の高い指導が行えます。

 

現在は、学生の日本語能力を細かくレベル分けした少人数制クラスを採用しています。

 

学生が他の学生に埋もれてしまうこともなく、教員全体がひとりひとりの様子を細かく把握できるので、今の学生は贅沢だなとも感じています。

 

 

日本語教師としての知識を増やす

実は、買うだけ買って読んでいない本がたくさんあるんです。

日本語文法についてだったり、日本語の教え方についてだったり…

 

昨年度は、とてもじゃないですが本をゆっくり読む時間なんてありませんでした。

やっと授業の準備が終わったら、もう何もやる気が出ません。

 

今は時間的にも気持ち的にも余裕がありますから、ゆっくりと本が読めるようになりました。

 

 

オンラン化に対応できるようになる

コロナ禍でも日本語教師として生き残るためには、オンライン化に対応できるかどうかが大きな分かれ道ではないでしょうか。

 

現在、多くの日本語学校で、対面授業ではなくオンラインで授業が行われています。

 

コロナ対策のためだけでなく、オンラインであれば来日できていない学生に対しても

日本語を教えることが可能になります。

 

IT、オンライン授業のスキルが日本語教師にも必要になってきたと感じております。

 

 

もちろんコロナは不安です。早く元の生活に戻りたいです。

でも今の現状をプラスに変え、今をどう過ごすかで、今後の日本語教師としてのありかたが変わっていくのではないでしょうか。

これからも時間を有効利用して、毎日励んでいきたいです。